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<Web調査> 1000人に聞いてみました 「オンライン診療ってどうなってるの?」

調査結果

―オンライン診療利用者のうち、約66%は「かかりつけ医/もしくは診療を受けた経験のある医療機関」を選択していた。普段、外来診療を受けている医療機関のニーズは、オンライン上でも高いことがわかった。

―オンライン診療を利用しなかった人にその理由を聞いたところ、約74%は「オンライン診療をしている医療機関がわからなかったから」もしくは「オンライン診療を知らなかったから」と答えた。オンライン診療の認知度は今も低く、今後の周知啓発が課題であると考えられる。

調査の背景

今年4月下旬、新型コロナ感染症の拡大を防ぐための時限措置として「オンライン診療」が初診から解禁となった。これに伴い、オンライン診療の利用率、利用目的、利用先等について現状を知るべく、1,000人を対象にアンケート調査を行った。

調査結果まとめ

― オンライン診療の利用率は8.8%(1,000人中88人)であった

― オンライン診療を利用しなかった人にその理由を聞いたところ、もともと治療の必要性がなかった512人を除いたなかで、最も多かったのは「オンライン診療をしている医療機関がわからなかったから」という回答であり、約52.2%だった。次に多かったのは、「オンライン診療自体を知らなかったから」という回答であり、約21.8%であった。なお、「対面で治療をしてもらいたかったから」という回答は約8.7%であった。

― オンライン診療を利用した理由のうち、「新型コロナウイルス感染症による外出制限・感染防止のため」という回答が約52%、「かかりつけ/診察を受けた経験のある医療機関がオンライン診療を行っていたため」という回答が約33%で、大半を占めた。

― オンライン診療利用者のうち、既往症の治療で受診した人の割合は70%以上、突発的な症状の割合は12.5%、新型コロナウイルス感染症疑いの割合は約9%であった。

― オンライン診療利用者のうち、約66%はかかりつけ/診察を受けた経験のある医療機関を受診しており、約26%は診察を受けたことのない医療機関にて初診を受けていた。なお、初診を受けた利用者のうち、約35%は「評判が良いと聞いたため」と回答しているが、約30.4%は「特にこだわりはない」と回答している。

― オンライン診療利用者のうち、約43%は「既往症の治療なら、また受けたい」と回答しており、19%超は「初診、既往症に関わらず、また受けたい」と回答している。なお、「もう受けたくない」という回答は88人中2人であり、その理由は「外来に行ける状況であれば、外来を選びたい」「治療が適切でなかった/十分でなかった」であった。

調査方法

インターネット上でのアンケート
※Yahoo!クラウドソーシング(https://crowdsourcing.yahoo.co.jp/)を活用

調査期間

2020年6月23日(火)~6月24日(水)
※1,000人の回答が集まり次第終了とした

調査数

1,000人

注)本調査は、Yahoo!クラウドソーシングサービスを活用し、属性等を指定することなく広く一般的に回答を集めたものです。

本資料・データの使用・掲載について

本資料・データを使用・掲載される際には、必ず下記の出典を明記してください。
 <Web調査> 1000人に聞いてみました 「オンライン診療ってどうなってるの?」(紀尾井町戦略研究所 調査)

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