7月7日に投開票された東京都知事選は、現職の小池百合子知事が3選を果たし、得票数で広島県安芸高田市の前市長の石丸伸二氏が2位、前参院議員の蓮舫氏は3位でした。紀尾井町戦略研究所(KSI)は、今回の都知事選の結果に対する評価、今後の都政への期待、課題と感じている点などを都内在住の男女1000人にオンライン調査しました。調査日は7月11日です。
石丸氏、次は「政治家以外の仕事を」24%「国政に出て」17%
- 蓮舫氏は「政治家以外の仕事を」40%、小池都政に期待1位は物価高対策 -
投票の基準は「これまでの実績」が最多
小池百合子都知事が3選を果たした先の知事選について、何を基準に投票したかを複数回答で聞くと「これまでの実績」36.2%が最多となり、「公約や政策」26.4%、「新しいことをしてくれそう」20.3%が続いた。候補者の情報をどこから得たかを複数回答で聞くと、テレビのニュースやワイドショーが37.5%で最多となり、インターネットのニュースが36.4%、選挙公報の22.0%と続いた。投票した候補者別に見ると、小池氏と蓮舫氏はテレビやニュースのワイドショーがトップで、石丸氏はインターネットのニュースだった。
石丸氏、次は「政治家以外の仕事を」がトップ
得票数が2位だった石丸伸二氏について次は何をしてほしいかを聞くと、政治家以外の仕事が24.5%とトップで、次いで国政選挙への立候補が17.8%。石丸氏に投票した人に限ると、最も多かったのは国政選挙への立候補で3割を占めた。石丸氏は無所属で立候補したが、政党に所属するとしたらどこが適しているかを聞くと、無所属のままでいいが43.2%が首位で、2位となった日本維新の会の8.7%を大きく引き離した。
「政治家以外の仕事を」蓮舫氏も最多
3位だった蓮舫氏に次は何をしてほしいかを聞くと、政治家以外の仕事が40.2%で最も多く、次いで国政への復帰の22.7%となった。蓮舫氏に投票した人に限ると、国政への復帰が最多で6割に上った。3期目の小池都知事に期待することを複数回答で聞くと、上位3位は物価高対策(54.5%)、景気や雇用(41.6%)、医療や介護などの社会保障(32.5%)となった。
既存政党への不満、上位3つは5割超す
既存の国政政党(与野党)についての不満を複数回答で聞くと、上位3位は「不祥事が起きても内部から改革できない」58.5%、「生活がよくなる実感がない」56.9%、「日本を変えていく力を感じない」54.2%。9月に予定される自由民主党総裁選を踏まえ、理想とする次期首相のイメージを複数回答で聞くと「信頼や安心感がある」43.7%が最多で、「リーダーシップがある」42.5%、「国益を最優先で考える」40.8%と続いた。次期衆院選の比例代表でどの政党に投票したいかを聞くと、上位は自民14.2%、立憲民主党5.3%、国民民主党4.4%、日本維新の会4.1%の順となり、国民が維新を上回った。
回答者1000人の属性、各設問のグラフや解説などは、次ページ以降に掲載しています。
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新産業に挑戦する企業に対して政策活動やリスクマネジメントのサポートなど、パブリックアフェアーズ領域で総合的なコンサルティングを行う紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI、本社:東京都港区、代表取締役社長:別所 直哉)は、月に2回程度、時事関係のトピックを中心としたWeb調査を、全国の18歳以上の男女1000人に行っています。
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