タクシー運転手の減少や高齢化の解決策として、一般のドライバーが自家用車を使って有償で乗客を運ぶ「ライドシェア」解禁の議論が、政府・与党内で急浮上しています。ライドシェアに関するオンラインの意識調査を、全国の18歳以上の男女1,000人に実施しました。調査日は9月21日。Yahoo!クラウドソーシングを利用しています。
ライドシェア解禁に賛成45%、反対33%
期待はタクシーより低料金が1位、不安は事故時の対応が最多
[KSI Web調査] ライドシェアに関する意識調査
調査結果サマリ | 調査結果のグラフ一覧 | クロス集計を含む調査結果の詳細
ライドシェアという言葉について、ある程度を含め内容を理解できている人は51%を占め、聞いたことがない人は18%だった。ある程度を含め理解できている人を職業別に見ると、会社役員・団体役員が唯一6割台で最多だった。海外でライドシェアサービスを利用したことがある人は5%いた。
日常でのタクシーの利用頻度は「ほとんどない」44%が1位で、2位は「まったくない」26%、3位は「数か月に数回」18%。タクシーが捕まりづらいと、ときどき感じる人は29%、よく感じる人は6%だった。タクシー運転手の人手不足や高齢化について「将来不便になるので対策が必要だと思う」47%が最多、「不便だと感じているが労働人口が減っていくので仕方ないと思う」17%が続いた。
ライドシェアを日本国内で進めるかどうかは「特区を作り試験的に行うべきだと思う」21%が最多、「観光地や過疎地域に限定するなどし、段階的に進めるべきだと思う」18%が続いた。
国内に導入された場合、乗客としてライドシェアを「利用したくない」「あまり利用したくない」が計52%なのに対し、「利用したい」「ある程度は利用したい」は計30%。ライドシェアのドライバー(運転手)に「なりたくない」「あまりなりたくない」が計67%に上り、「なりたい」「時間と条件が合えばなりたい」は計14%だった。
日本でのライドシェア解禁について、いずれもどちらかというとを含め、賛成が45%、反対は33%。 不安だと思う点を複数回答で聞くと、事故時の対応や補償が65%でトップ。同様に期待する点を聞くと、タクシーより低料金で利用できることが47%で1位だった。ライドシェアが国内で受け入れられると思うかどうかを聞くと「思う」「ある程度思う」が計43%、「受け入れられないと思う」「あまり受け入れられないと思う」が計44%と拮抗(きっこう)した。
※今回の調査結果には、性別や年齢別、職業別、年収別、支持政党別などのクロス集計もありますので、ご関心のある方は調査結果の詳細(PDFファイル)もご覧ください。
KSI Web調査とは
新産業に挑戦する企業に対して政策活動やリスクマネジメントのサポートなど、パブリックアフェアーズ領域で総合的なコンサルティングを行う紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:別所 直哉)は、月に2回程度、時事関係のトピックを中心としたWeb調査を、全国の18歳以上の男女1,000人に行っています。
調査方法、資料やデータの使用、取材や掲載、放映などのお問い合わせは、本ページの最後をご覧ください。
Q1からQ5: 18歳以上の回答者1,000人の属性 --- 性別、年齢、地域、職業、年収
調査期間: 2023年9月21日
調査対象や人数: 全国の18歳以上の男女1,000人
調査方法: インターネット上でのアンケート
注: 本調査は「Yahoo!クラウドソーシング」(https://crowdsourcing.yahoo.co.jp/)を活用しています。
属性等を指定することなく広く一般的に回答を集めたものです。お問い合わせ先
紀尾井町戦略研究所 広報担当
Mail: info@ksi-corp.jp Tel: 03 6824 1715資料やデータの使用、掲載について
リンクフリーです。必ず下記の出典を明記してください。
[KSI Web調査] ライドシェア解禁に賛成45%、反対33%(紀尾井町戦略研究所)
https://ksi-corp.jp/topics/survey/2023/web-research-58.html
・物流、建設、医師の2024年問題「内容理解している」42%(2023年9月7日)
https://ksi-corp.jp/topics/survey/2023/web-research-56.html
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